
静川小屋(雑木林センター)周辺の里山景観創造は、看板のリニューアル後、腐朽廃材の移動、枯死危険枝処理に続いて保育年表示サインの付け替えを実施中。
小屋周辺の雑木林の履歴をごく簡単にメモすると
①約75年前に皆伐
*20年後の、今から55年前頃に北海道企業局が買収
②平成4年、皆伐後約40年(今から30年余り前)で1回目の間伐 ha約2,500本を1,500本に
③現在、第1回間伐から30年余り経過した段階 700~1,000本/ha目指し、フットパスと林道沿いから随時抜き切り
薪炭やホダ木用に皆伐と萌芽を繰り返す胆振の低林施業が、ざっと40年前後がサイクルだと関係者に聞いたことがあったが、実際、静川で実施した自らの記録を思い出すと、皆伐後の萌芽更新後40年で修景と薪炭材・ホダ木生産を兼ねた間伐の適期が来ていたことと合致する。
逆に言うと、皆伐更新後40年ころから、修景に配慮した除間伐がいかようにも展開が可能であることを示していると思われる。
ちなみにこのような質的景観的変化は、植苗などで売買された皆伐後の薪炭林のヤブが、その後数十年の時間を経てリゾート地に改変されてきたことと深く関係あり。